試作加工とは?その目的や金属加工の試作を依頼する際のポイントを解説

「製品開発のために、まずは試作品を1つだけ作りたい」
「急な機械トラブルで、メンテナンス用の部品が1個だけすぐに必要になった」
「特殊な仕様の機械で、部品も小ロットでしか使わない」
このような、小ロット・単品の部品製作に関するお悩みはありませんか?
製品の量産を始める前や、既存の機械を維持していく上で、試作や少量の部品製作は欠かせない工程です。
しかし、「1個だけだと断られてしまうのでは…」「コストが高くつくのでは…」といった不安から、依頼をためらってしまう方も少なくありません。
そんな皆様のお悩みを解決するのが、私たち金属加工エクスプレス.JPです。
本記事では、試作加工の重要性から、依頼する際のポイント、当社の試作事例を詳しくご紹介します。
なぜ試作加工が重要なのか?
試作とは、製品を本格的に量産する前に、機能や形状、強度などを検証するために試作品を製作することです。設計図の段階では見えてこなかった課題を早期に発見し、量産開始後の手戻りや不具合といったリスクを最小限に抑える上で、極めて重要な工程と言えます。
試作加工の主な目的
■設計の妥当性検証
設計図通りに組み上がるか、想定した性能を発揮できるかなどを実際に確認します。
■問題点の早期発見
干渉や強度の不足といった、量産前に解決すべき問題点を洗い出します。
■コスト・品質の最適化
試作段階で加工方法や材質を検討することで、量産時のコストや品質を最適化できます。
■関係者への具体的な提示
実物があることで、社内でのレビューや顧客へのプレゼンテーションがスムーズに進みます。
丁寧な試作プロセスを踏むことが、最終的な製品の品質を高め、開発全体のコスト削減と期間短縮に繋がるのです。
金属加工エクスプレス.JPの試作加工への対応力
弊社では、多種多様な加工方法と材質に対応し、お客様のあらゆるご要望を実現します。
◆対応可能な加工カテゴリ
-
・リバースエンジニアリング
・難削材加工
・機械加工(旋盤、マシニング)
・放電加工
・板金、レーザー加工
・樹脂加工
・表面処理、表面仕上げ
・各種溶接
・その他
◆対応可能な材質一覧
金属から樹脂まで、幅広い材質の加工を承っております。
- 炭素鋼: S45C, SS, S25C, その他
- 鋳物: FC, FCD
- ステンレス鋼: SUS304, SUS316, SUS420, その他
- 特殊鋼: SK3, SKD11, SCM435
- 非鉄金属(アルミ): A6063, A5052, その他
- 樹脂: MCナイロン, ウレタン
▶ 対応可能な加工材質一覧はこちら
※上記に記載のない材質についても、可能な限り対応いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。
▶お問い合わせはこちら
金属加工エクスプレス.JPの金属加工試作事例
金属加工エクスプレス.JPでは、これまで数多くの単品・小ロットの試作加工を手掛けてまいりました。ここでは、その中から2つの事例をご紹介します。
事例①:試験用入力軸継ぎ手
回転機の部材として使用される、高い同芯度が求められる部品の試作事例です。
お客様からのご依頼を受け、SKD11材を使用し、旋盤から研削まで複数の加工工程を経て1/1000の高い精度で仕上げました。
・材質: SKD11
・加工: 旋盤、マシニング、放電、円筒研削
・個数: 1個
▶この事例の詳細はこちら
事例②:5軸加工による複雑形状の試作品
開発段階にある製品のため詳細はご紹介できませんが、複合旋盤を用いて複雑な形状を一体で削り出した試作品です。Webからのお問い合わせで、遠方のお客様でしたが、CADデータをもとにスムーズに打ち合わせを行い、3週間という短納期で納品いたしました。
・材質: S45C
・加工: 複合旋盤
・個数: 1個
▶この事例の詳細はこちら
試作加工のご依頼・お見積りは、金属加工エクスプレス.JPまで!
この記事では、試作加工の重要性と、金属加工エクスプレス.JPの小ロット・単品対応の強みについてご紹介しました。
製品の品質を左右する試作だからこそ、信頼できるパートナー選びが重要です。私たちは、お客様一人ひとりのご要望に寄り添い、確かな技術力で最適な部品をご提供することをお約束します。
「こんな部品、作れるかな?」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、丁寧に対応させていただきます。
監修者情報

入社以来一貫して金属加工に関わる業務を担当し、高精度な金属加工技術は勿論、難加工材の加工に精通しており、様々な依頼に短納期対応が可能。
金属加工に関するお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。長年の経験と確かな技術で、お客様のニーズにお応えします。