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樹脂試作(プラスチック試作)とは?目的や加工方法、樹脂試作を依頼する際のポイントを解説

金属で製作する前に形状や組付けを確認したい場合や、コストを抑えながら検証を進めたい場合に有効なのが、樹脂試作(プラスチック試作)です。近年では、量産前の検証用途だけでなく、単品部品や治具、設備保全用部品としても樹脂試作のニーズが高まっています。

本記事では、樹脂試作(プラスチック試作)の基礎から、加工方法、材料、実際の事例までをわかりやすく解説します。

樹脂試作(プラスチック試作)とは?

樹脂試作(プラスチック試作)とは、量産前の検証や評価を目的として、樹脂材料を用いて試作品を製作することを指します。設計段階で作成した図面や3Dデータが、実際の形状や使用環境に適しているかを確認するために行われる工程です。

樹脂は金属に比べて加工性が良く、軽量でコストを抑えやすいという特長があり、製品開発の初期段階から幅広く活用されています。

なぜ樹脂試作(プラスチック試作)が重要なのか?

樹脂試作(プラスチック試作)が重要とされる理由は、設計段階では見えにくい課題を、実物を通して事前に確認できる点にあります。

樹脂試作(プラスチック試作)の主な目的

  • 設計の妥当性確認
    図面上では問題がなくても、実際に加工すると形状や肉厚に無理があるケースがあります。樹脂試作によって、設計が現実的かどうかを確認できます。

  • 組付け・干渉の検証
    他部品との組付けや干渉は、図面だけでは判断しきれません。実物を用いることで、組立性の問題を明確にできます。

  • 使用感・操作性の評価
    手に持った感覚や操作性など、感覚的な部分は実物でしか評価できません。樹脂試作はこうした確認にも有効です。

  • 量産前リスクの低減
    試作段階で課題を洗い出すことで、量産後の手戻りや不具合を防ぐことができます。

樹脂試作(プラスチック試作)で使われる主な加工方法

切削加工(マシニング加工)

樹脂試作で最も多く用いられるのが、マシニングセンタによる切削加工です。単品・小ロットに適しており、寸法精度が高く、実用部品に近い状態で試作できる点が特長です。設計変更が生じた場合にも対応しやすく、試作と改良を繰り返す工程に向いています。

3Dプリンター

3Dプリンターは、外観確認やデザイン検討など、初期段階の試作に用いられます。短期間で形状を確認できる一方、強度や精度には限界があるため、用途を選んで活用されます。

樹脂試作(プラスチック試作)でよく使われる樹脂材料

樹脂試作では、用途や使用環境に応じて材料を選定します。代表的な材料は以下のとおりです。

■MCナイロン

機械的強度と耐摩耗性に優れており、摺動部品や負荷のかかる部品の樹脂試作に多く使用されます。金属代替を想定した試作にも適しています。

■POM(ポリアセタール)

摺動性と寸法安定性に優れており、ギアや治具部品など、精度が求められる樹脂試作に向いています。

■PEEK(ピーク)

耐熱性・耐薬品性に優れた高機能樹脂で、過酷な環境下で使用される部品の樹脂試作に用いられます。金属代替を強く意識した試作にも適しています。

■アクリル

透明性が必要なカバー部品や外観確認用途の樹脂試作に適しています。内部構造の視認性を重視する試作で多く使用されます。

■ABS樹脂

加工性と強度のバランスが良く、筐体部品やカバー類など、初期段階の樹脂試作に幅広く使用されています。

金属加工エクスプレス.jpの樹脂試作(プラスチック試作)への対応力

金属加工エクスプレス.jpでは、単品・小ロットの樹脂試作(プラスチック試作)に対応しています。試作・検証用途を前提とした加工実績も多く、1個からのご依頼にも柔軟に対応可能です。

また、樹脂試作後の金属化や量産を見据えた提案ができる点も特長です。樹脂加工と金属加工の両方を扱っているため、開発段階から量産まで一貫したサポートが可能です

当社の試作加工についての詳細はこちら

金属加工エクスプレス.jpの樹脂試作(プラスチック試作)事例

①樹脂エルボ

こちらは流体を流すための配管部品を製作した事例です。使用用途は研究用・試作品で、ホースジョイント部とエルボ部が分割式(M18)となっております。今回は、流体の状態が外から見えるようにしたいこと、並びに流体に耐えうるだけの強度は必要とされることから、ウレタンゴムにての製作となり...

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①特殊O-リング

特殊o-リング

こちらは特殊Oーリングの制作事例です。この製品の特徴としては、材質と規格の2点が挙げられます。まず材質としては、赤シリコン・硬度50°(支給品)という当社の製作品事例の中ではなかなか例を見ないものを加工して製作しました。またO-リングの規格はJIS規格で定められたものがありますが、こちらの製品は断面8φ・内径70φとJIS規格に無い製品で...

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樹脂試作(プラスチック試作)でお困りの際は、金属加工エクスプレス.jpへ

樹脂試作(プラスチック試作)は、製品の完成度や開発スピードに大きく影響する工程です。金属加工エクスプレス.jpでは、樹脂試作1個からの対応はもちろん、用途に応じた材料・加工方法の提案、さらに樹脂から金属までの一貫対応が可能です。

樹脂試作(プラスチック試作)をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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監修者情報

金属加工エクスプレス.JP小松
金属加工エクスプレス.JP小松

入社以来一貫して金属加工に関わる業務を担当し、高精度な金属加工技術は勿論、難加工材の加工に精通しており、様々な依頼に短納期対応が可能。

金属加工に関するお困りごとがあれば、お気軽にご相談ください。長年の経験と確かな技術で、お客様のニーズにお応えします。

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